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Being なストレスケアを子どもたちに

2022/05/03インストラクターより

4月28日(木)に学校で使えるTTプログラムを考える会が開催されました。
参加者は6名。

毎回まずはの近況報告ですが、それぞれの地域学校での様子が共有され、参加者は全国にちらばってはいるものの、同じ教育という場に関わっているという理解や連帯感につながる感じがします。以下はその様子。

・小学校ではコロナがまだ大変。重症化はないものの、感染や濃厚接触の児童は多く、時間外の電話対応(情報収集と判断)も行っている。(一方で)以前に比べるとコロナ対応に慣れてきている地域もある。
・TTに興味を持ってくれたSCコーディネータがいて、一歩踏み出せた感じがある。
・市教委とSCとの顔合わせの場で、希死念慮や自傷の増加の話題からTTのことも伝えた。「学級活動」の切り口からだと教員の反応が得やすい印象。
・緘黙ネットの活動 (114回目!) が、しばらくぶりに対面で行えた。
・看護学科の新入生の授業でTTを実施し、学生の反応も良かった。(50名ほど×2)
・前回の資料を読み込み、学校での授業イメージが湧いた。現場の養護教諭が抱いている「子どもたちなんか変だよね」「何かおかしい」に対し、学年・学級での取組みとして、具体的に出来ることとしてのTTはよさそう。
・昨年から家庭訪問で関わってきた生徒が登校を始めた。訪問時にはTTや腕だけ散歩もやっていた子。

5ステップ腕だけ散歩で、心身をゆるめたあとは、意見交換。

〇 中学校で実施する場合、アレンジするとしたら?工夫について

・何のためにするかなど先に頭で理解しないと乗ってこないかも?
・中学生でもまだ自我が育ってない印象があり、そのままでも案外いけそう。
*参照資料「感情語彙一覧」(共有) →言語化が難しい子は、その時の感情に当てはまりそうな言葉を伝えながら一緒に探っていくと本人も分かりやすい。

〇Being的という視点
・TTを他のストレスケア、リラクセーションと並べて紹介するとすると、TTはDoingではなくBeing的なもの。対処法であるDoing的なものだけでなく、対処法としても使えるが、やはりBeing的なケアが必要ということを伝えたい。
・自分は自分でいいんだよ、そのままの自分が大事、と伝えたい。
・心が落ち着いていく、癒されていく体験は、自分の力に気づかせる。そして、その力は相手にも使える。
・中学生には、「自分に力がある」ということも加えて伝えたい。
・TTは対処的にも使えるが、できれば継続していつでも使えるものとして伝えたい。
→朝の10分、午後授業の前などちょっとした時間を使った取り入れ方
→特別支援コーディネーターとのコラボや学級活動

〇TTの強み、特徴について
・(特別支援学校での経験から)言葉で表現するのが難しい子にも、TTは(TTの方が)分かりやすい。
・TTが取り入れられにくいのは、今の時代がdoing(追い立てられる感じ)だからかも。
・Beingといっても、瞑想のように「何もしない」のは難しい。TTは対処法(具体性がある)でもありながらBeing要素も大きいといえる。
・大学での授業では「対処法+その瞬間のリラクゼーション+関係性の構築」を意図したもの。実際の印象では特に関係性に寄与したよう。「初めての気がしない」等
・学生へTTを教えた際、家族にやってあげたいなど「人のために」という感想が多かった。「自分にもそういう力があるんだ」と気づく体験は貴重。

〇TTの宣伝⁉
・題材設定の理由が明確だと受け入れがよさそう。学習指導要領のベースがあると教員も納得しやすい。
・教員のTTに対する反応にはタイミングや相性もあるので、いろんな場面でトライを!

〇指導案について
・もう少し詳しい(台詞レベルまでの)指導案が欲しい。
・子どもの反応を見ながら進めることを考えると、細かく書くのは難しい側面もある。
・パワポを作ったら、もう少し実施しやすくなるのではないか。
・実際に自分たちで模擬授業をやってみることで、得るものがありそう!!
*指導案の最新バージョンの確認 

と、内容の記録を読んでいても熱心な意見交換があったことがわかります。「学活で使える授業案」を多くの方と共有できるまで、頑張っています!

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