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心にはいつも喜びを

2017/01/03中川一郎より

さて新年のお年玉として、
哲学者ニーチェの素敵な言葉をシェアさせてください。

『利口であれ。
そして心に喜びを抱け。
できるならば賢明でもあれ。
そして心には、いつも喜びを抱いているように。

これが人生で最もたいせつなことなのだから。』
「ニーチェ 勇気の言葉」より

私にとって、「心にはいつも喜びを」という呼びかけは、とても心に響きます。紛争、テロ、災害、貧困、病気など、世界の厳しい現状を思うとくじけそうになることがありますが、この言葉を思い出すことで心に喜びをとり戻すことができます。

最近は、タッピングタッチのエッセンスを表現するときに、「ゆっくり、やさしく、ていねいに」という言葉を使うことが多くなってきました。この中には「喜び」という言葉は入っていませんが、ゆっくり、やさしく、ていねいにお互いをケアするとき、人は心の安らぎをとり戻し、感謝とともに喜びを感じられていくように思います。

そして、もう一つ大切な言葉をシェアさせてください。

『思いやりや愛は贅沢品ではありません。
それらは自分の内と外の平和の源として、
人類が存続していくための必需品なのです。』
ダライラマ14世

こちらもとても心に響く言葉ですね。世界は今、次期米大統領のトランプ氏の影響もあって、「自国第一主義」に傾き始めているかのようですが、今こそ「思いやりや愛」を持って、お互いを尊重し、支え合っていかなければと思います。

また、相手をケアすることを「思いやりや愛」の表現としてとらえるならば、「ケアし合うことは必需品である」とも言えるでしょう。
タッピングタッチは、シンプルで誰でもが、お互いをケアできる方法として広まってきました。人々が日々の生活の中において、お互いをケアすることを必需品と感じ、思いやりや愛を持って支え合っていけることを心から願います。

タッピングタッチは元々、災害などの多い時代に入って何かたいへんなことがあっても、お互いケアし合って支え合い、厳しいときをのり越えていけるように、との思いから生まれてきました。そして大きいところでは、東日本大震災、そして最近では熊本地震など、様ざまな形で活用されてきました。

タッピングタッチをしたり伝えたりすることを「種まきする」と言ったりしますが、心理、教育、看護、介護、災害支援など、様々な分野で広がりをみせています。その広がり方はとても地味で、草の根が広がるように、じわじわと育ち広がっています。

今年も、ますますタッピングタッチによる活動が活発になり、より多くの人がケアし合い、思いやりと愛、そして喜びの心をとり戻していかれることを、心から願っています。

中川一郎
2017年 1月3日

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