新年度が始まると、子どもも大人も何かとバタバタしがち。
新しい環境に慣れるまでの間、気持ちが張りつめていたり、ついつい家族の会話が少なくなってしまうこともありますね。
そんな時こそ、タッピングタッチでふれあう“家族のじかん”がおすすめです。やさしい手のひらのぬくもりが、心をふっとゆるめてくれます。
今回は、1月に開催された無料オンライン講座「家族のじかん」の様子を紹介します。小学生のお子さんや、支援の現場でタッピングタッチを学ぶ方たちが参加し、やさしい時間が画面の向こうに広がりました。
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タッピングタッチで家族のじかん2025年1月26日
ファシリテーター 近藤亜美、記録 中田利恵、事務局 中川祥子
愛知からNさんと小学1年生のSちゃん、福岡からはタッピングタッチインストラクターを目指しているYさんとMさんが参加されました。
Nさんは養護教諭として、メディア依存の子どもへの対応や「心の授業」などに取り組んでいるそうです。1年生の双子を育てており、今回はそのうちのSちゃんと一緒にご参加くださいました。
まずは、セルフケアの1つ「腕だけ散歩」で体を少し動かしてから、それぞれの感想を聞きました。
大人たちからは、
・じっとしていることが多いので、ちょうどいいタイミングで体を動かせてよかったです。
・本「<ふれる>で拓くケア タッピングタッチ」で読んでいたけれど、思ったよりハードで、いい運動になりました。
・Sちゃんは「おもしろかった!」と笑顔で感想を伝えてくれました。
今回の参加の動機については、
Nさんは「セロトニンを増やす方法を探している中で、タッピングタッチに出会いました」と話され、
Mさんは「子育て支援の現場で、タッピングタッチを活かして子どもたちと関わっていきたい」と語られていました。
続いて、紙芝居を見たあと、タッピングタッチの基本を体験。
Nさん親子はお互いにタッピングタッチをやりあい、YさんとMさんはセルフタッピングを行いました。
Sちゃんは「気持ちよかった」とニッコリし、そのあとお母さんにもタッピングタッチをしてあげました。
Nさんも「あたたかかったです」と喜ばれていました。
途中、Nさんから「タッピングタッチは15分が目安ですか?」という質問がありました。これに対し、インストラクターで助産師の亜美さんは「家族でふれあうときは、時間にこだわらず、気持ちよくふれあうことを大切にしてほしい」とアドバイスがありました。
さらに、スクールソーシャルワーカーの祥子さんからは、こんなお話も。「学校で、子どもが“背中をさすって”とか“あれ、トントンやって”って言ってくることがあるんです。誰かが“自分のためにふれてくれる”という感覚が子どもにはとても大切で、ふれあいを求めていることを感じます。」
また、亜美さんからは特別支援学校での実践報告もありました。
「高校3年生のクラスでタッピングタッチを紹介したとき、先生たちから“ふれられるのが苦手な子どももいるので、セルフケアを教えてほしい”と言われたんです。そこでセルフタッピングを紹介しました。生徒たちが自分を癒すその姿を見ていると、だんだん子どもたちの様子が変わっていくのがわかりました。子どもは、親にも言えないことを抱えていることがあります。だからこそ、自分で自分を癒すことができるセルフタッピングも大切に伝えていきたい」と話されました。
最後に、みなさんからの感想をご紹介します。
・参加できて良かった。これからも続けていきたいです。
・とてもいい時間でした。音楽にも癒されました。
・良い日曜日のスタートになりました。オンラインでも、集まってみなさんとご一緒にタッピングタッチができるんですね。画面越しに小学校1年生のSちゃんがとても上手で、感動して涙が出そうになりました。
・人が人を大事にする、ていねいに、やさしく関わることで癒されることを体感できました。
・子どもは恥ずかしそうでしたが、楽しそうでした。私よりもタッピングタッチが上手かも、と思うくらいでした。
祥子さんからは、「あくびがたくさん出て、リラックスできました。まずは自分自身がリラックスすることが大切ですね。今の子どもたちの中には、睡眠トラブルを抱えている子もいます。そんな子たちにも、ぜひ伝えていきたいです」とのコメントもありました。
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毎月、無料で開催しています。
次回は、4月27日(日)10時からです。お気軽にご参加ください。
詳細・お申込みはイベントカレンダーをご覧ください。
ー>https://ttchildrearing202504.peatix.com