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能登半島地震の今・タッピングタッチによる支援

2024/05/21インストラクターより

能登半島地震から4か月が経ちましたね。緊急性の高い支援が必要な時期から、一人ひとりの状況・環境にあわせた心のケアが必要な段階へと移行しています。タッピングタッチインストラクターも、現地でタッピングタッチを用いたボランティア活動を始動しました。
4月14日(日)の協会主催のスタディフォーラムは、現地で支援を行ったインストラクターの鈴木貴子さんと石田麻衣さんをゲストに迎え、「能登半島地震の今・タッピングタッチによる支援について」というテーマで行いました。
とても大変な状況とともに、タッピングタッチが喜ばれた様子が報告されました。また被災者を支援している方々にもタッピングタッチを届けるにはどうすれば、などの意見交換もされて、とても意義あるフォーラムとなりました。編集したものをオンデマンド配信しています。

オンデマンド配信は、ねこあしショップからお申込みください(認定インストラクター限定)。
1000円で1カ月間視聴できます。1000円は「TT被災者支援基金」で受け取り、今後の支援に活用させていただきます。
ねこあしショップ ー> https://nekotap.stores.jp/items/66304881b7ac330ef7d19e19

3月にボランティアネットワークと連携して、タッピングタッチによるボランティア活動を行ったインストラクター鈴木さんの報告をお読みください。
支援者への支援も含めて、今後も毎月の訪問を予定しているそうです。
また、支援活動に関心のある方は、事務局までお知らせください。

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能登福祉救援ボランティアネットワーク」と連携し、3月に能登の被災地でタッピングタッチの活動をしてきました。これからも月1回を目標に、被災地にタッピングタッチの活動で訪問することを計画しています。

<報告>
*3月20~21日、石川県内の被災された社会福祉施設でタッピングタッチをしてきました。

*20日は、私と能登福祉救援ボランティアネットワークのコーディネーターさんの2名で、穴水町の高齢者施設を訪問しました。
金沢駅に9:00前に到着しコーディネーターさんと合流、車に乗せていただいて現地に向かいました。七尾市あたりから、急にブルーシートを被せた家が増えていきました。
11:00すぎに施設に到着。こちらの施設は、新館として使用されていた3階建の建物が使えなくなり、隣の建物で一緒に生活されていました。
午前中はグループホームのご入居者3名にケアタッピングをさせていただきました。
「なんかあったかくなってきた」「手もあったかいわ」と言ってくださったり、普段、ほとんどお話されない方が、少し身の上話をしてくださったり、素敵な笑顔を見せてくださって、施設の方も驚いておられました。
午後は、皆さんがよく集まっている玄関入ってすぐのスペースに椅子を2つ置き、そこに来て下さる方に順次タッピングタッチをさせてもらいました。
職員の方とご入居者、あわせて12名ぐらいが次々に来てくださいました。
職員の方にはパンフレットをお渡ししながらさせてもらいました。
「家で家族にやってあげたい」と一緒にタッチの練習をした方もありました。

*21日は、朝、金沢駅に兵庫のインストラクターの石田麻衣さんを迎えに行き、コーディネーターさんと3人で輪島市に向かいました。
施設のすぐ近くにある輪島市黒島地区は、国の伝統的建造物保存地区に指定されており、建物が古かったため、非常に大きな被害を受けておられました。この日に伺った施設は、所有されている2つの建物のうち、1つを福祉避難所として受入れされていました。
福祉避難所は、普段はご自宅で生活されている方で、被災後、一般の避難所で生活するのが大変な方を一時的に受け入れている避難所です。
こちらはお元気な方も多いので、それぞれ二人組を作っていただいて、皆さんと一緒に基本型をすることにしました。
積極的に参加してくださって、私が手を上げてタッチの手の形の説明しようとすると、すぐにたくさん手が挙がり、真似して一緒にしてくださっていました。
最後にセルフタッピングも一緒にすると、胸の前で腕を交差してトントンする所等、みんなで一緒にゆらゆらして、穏やかな楽しい雰囲気になりました。
参加できる職員さんも一緒にやってくださっていました。
その後、お隣りのグループホームに移って、こちらでは、石田さんと二人で、お一人ずつケアタッピングをさせてもらいました。20名前後の方にさせていただいたのではないかと思います。
終ってから、管理者の方が、不穏になりがちな方が今は落ち着いている、タッピングタッチの効果かも、と言ってくださっていました。
ぜひ、次回は職員の方々にもさせていただきたい、とお伝えして帰りました。

<石田さんの感想です>
今回、鈴木インストラクターが能登でのタッピングタッチボランティアの呼びかけをしてくださっているのを見つけて、すぐにスケジュールを見ました。するとポカっとちょうどピッタリ予定が空いていました。これは絶対行かせてもらおうと思い、状況はわからないままでも参加することができました。
能登では、社協のコーディネーターさんが現状を色々とお話してくださり、復興支援が非常に少ないことや、地震から3か月たっていながら、まだ水も通っていない地域があり、非常に遅いということなどを聞きました。
ご紹介いただいた高齢者施設では、ご近所の高齢の方々がまだ自宅に帰ることができず、一つの施設を避難所にしているため、詰め詰めにベッドを並べて暮らしておられる状況でした。
タッピングタッチの導入に関しては、その施設ごとの様子を見させていただいて、個別なのか、講座のようにお伝えして皆さんで参加できるのかなどを臨機応変にさせていただくとのことでした。
そこで、避難所の方では、鈴木インストラクターによる即席簡単講座となり、参加者の方々は、それぞれに意欲的に参加してくださっていました。
施設の方では、認知症の進んでおられる方もおられるとのことで、集団ではなく、個別に順番にタッピングタッチをさせていただきました。
行く前から「行かせていただけて感謝」と思っていたのですが、お一人お一人にタッピングタッチさせて頂く中で、皆さんの優しさや受け取りの広さなどに触れさせていただいて、こちらもたくさん癒されてしまいました。
現地の皆さまの日常の生活の邪魔にならないように、かつ、なにか癒しのタネとなれるようにと感じながら、、、
心残りは、施設のスタッフの方々へタッピングタッチさせて頂く時間がなかったことです。次回には、ぜひ!とお約束させていただきました。
このような経験をさせて頂く機会をいただきましたことを鈴木インストラクター含め、タッピングタッチ協会に感謝しております。
一度きりでなく、できるだけ、継続参加させていただきたいと思っています。

鈴木貴子(兵庫県 インストラクター)

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