毎月開催されている「タッピングタッチで家族のじかん」は、子育て中のお父さん・お母さんはもちろん、お孫さんとの時間を楽しみにしているおじいちゃん・おばあちゃん、そして子育て家族を支援したい方々を対象とした無料のプログラムです。
家族でも、家族だから、悩むことがありますね。
悩みをわきにおき、ゆっくり、やさしく、ていねいにな時間をご一緒に過ごしませんか?
お互いにタッピングタッチをすると、言葉を使わずに「あなたは大切な人だよ」と伝えることができます。
また今の時代、子どもも自分自身を大切にするセルフケアの方法を知っていることも大切です。
この会は子育て世代が主な対象ですが、どんな世代の方でも、お一人でも今年からご参加いただけるようになりました。
発達障害のある子どもたちの教育支援をしている方がご参加された7月の「タッピングタッチで家族のじかん」の報告をお読みください。
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「タッピングタッチで家族のじかん」 7月のご報告
今日は大阪からお一人、ご参加いただきました。
小学校教員を長くされ、現在は発達障害のある子どもたちの教育支援をしている方です。
「2005年に初任者研修でタッピングタッチを教わり、ずっと気になりながらも使う機会がありませんでした。今、発達障害のある子どもたちと関わるようになって、あの時習ったタッピングタッチがよいのではないかと思い出し、取り入れています。大阪で行われているオンラインでの集まりにも以前、参加しました。」とのことでした。
2005年に、しかも教員の初任者研修でタッピングタッチと出会ったということで、教えたインストラクターはどなただろう?などと盛り上がりました。
また、20年以上前に知ったタッピングタッチを思い出して活用してくださっていることは、大変驚くとともに、とても嬉しいことでした。
祥子さんがご自身のスクールソーシャルワーカーの経験から、
「ワーッとなってしまう子どもに、タッピングタッチをすると落ち着きを取り戻していきます。その姿を目の当たりにし、先生方も効果を実感されています。タイミングをつかんでタッピングタッチを使うことができたら、子どもが、自分自身を取り戻すための準備につながっていきます。」と話してくださいました。
助産師の亜美さんからは、「ふれることによって子どもはホッとできるので、元気の出るクリームを塗るようにさすってやるだけでも、安心感をもつことができますよ。」とのお話がありました。
しかし眠くなると、てんかん発作などの症状が出る子どももいるので、タッピングタッチを行う際には個別の配慮が必要な場合があるなど、注意点も教えてもらいました。
今回はお子さんの参加はありませんでしたが、子どもにかかわるお仕事とのことでしたので、参考にしていただけると思い、紙芝居「タッピングタッチの仲間たち」を読みました。
最初に「腕だけ散歩5ステップ」を行い、会の終わりは中川一郎さんのセルフケアCDを使ってご一緒にセルフタッピングをしました。
参加者から、「保護者や生徒たちと教室で、腕だけ散歩やタッピングタッチを取り入れたいです。
また、タッピングタッチは愛着に関する問題がある子どもにも、とてもいいと思います。
腕だけ散歩は、多動系の子どもも喜んでできると思います。」とご感想がありました。
私からは、インストラクターでもあり児童相談所に長く勤務された方の体験をお伝えしました。
ある時、多動の子どもさんにタッピングタッチをしたところ、大きな声を出したり逃げたりすることなどなく、ジッとふれられていることを感じているような様子になったそうです。そして次に会った時には彼女に親しく近づいてきて、甘えるような感じだったそうです。
今後、お仕事の中でもご自身のセルフケアとしても、タッピングタッチをさらに活用していただけたらと思います。
認定インストラクター 近藤亜美(ファシリテーター)
認定インストラクター 中田利恵(記録)