活動レポート(ブログ)

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タッピングタッチでの被災者支援 ~能登半島地震・被災地での活動②~

2024/05/30インストラクターより

タッピングタッチでの能登半島地震の被災者支援がインストラクターを中心に行われています。
3月の報告ー>能登半島地震の今・タッピングタッチによる支援

ボランティアコーディネータさんの「継続してボランティアが来てくれていることは、『忘れてないよ』という大切なメッセージを伝えているんです」という言葉が胸に響きます。
継続した活動への皆様の支援・ご協力をお願いします。
タッピングタッチによる支援活動に関心のある方は、事務局までお知らせください。現地に行く以外にも支援の方法はありますよ。
ー>https://www.tappingtouch.org/?page_id=87

認定インストラクターになりませんか?今年度の養成講座の申し込み始まっています!
ー>https://www.tappingtouch.org/?page_id=71

現地の様子、タッピングタッチによる寄り添う支援について、3名のインストラクターの報告をお読みください。

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~能登半島地震・被災地での活動②~
5月25日(土)~26日(日)の2日間、2次避難所になっている加賀市のホテル「加賀百万石」のラウンジ(玄関入ってすぐの、ゆっくりできるロビーのような所)で活動しました。
25日は13:00~18:00まで、3名のインストラクターで、17名の方にケアしました。
26日は10:00~15:00まで、2名のインストラクターで、16名の方にケアしました。
この避難所は、被災地からは車で3時間ほど、距離でいうと150~200キロぐらい離れています。多い時は300人以上の被災者が避難していたそうですが、今は70人ほど滞在されているとのことでした。私たちの活動をコーディネートしてくれている能登福祉救援ボランティアネットワークは週に1日、ここで困りごと相談窓口を開いているそうです。
今回活動したのは、群馬の後藤三佐子さん、大阪の平由佳さん、そして神戸の鈴木の3名。朝いちばんに金沢駅で集合し、同ネットワークのコーディネーターさんと合流し、2日間通して送迎をはじめ、活動全般のサポートをしていただきました。その日の朝も、早速私たちのために大きなA1版の看板をお店で印刷して持ってきてくれました。

避難所というと、体育館のような所で雑魚寝、のようなイメージかもしれませんが、ホテルの2次避難所は客室で過ごされているので、お部屋から出て来てくださってはじめて、被災者の方々と出会うことができます。私たちが来ていること、タッピングタッチというケアを受けてもらえることをお知らせすることに工夫と時間が必要でした。
後藤さんと平さんも書かれているとおり、初日はなかなか苦戦しましたが、2日間滞在したことが功を奏して、リピーターの方も来てくださったり、より打ち解けてお話できるようになったと思います。
両日来てくださった方の言葉です。
「いいタイミングで来てくださった。前日、これから先の居住場所の件で計画変更のお知らせがあり、皆さん、気が立っていたと思う。言葉が荒くなっている方もいたので、ちょうどいい時に来てもらったと」と。
 
では、今回活動されたお二人の感想をお伝えします。
 
〈後藤三佐子さんより〉
活動場所の決定が直前で、被災者の方々へ前もってタッピングタッチ会場の連絡ができていなかったので、
・ラウンジにいらした方にお声がけをする
・お部屋近くまで行き廊下で会える方々にお誘いをする
・全室に入る放送を使わせてもらい、お誘いの放送をする
・お弁当配布場所にチラシを置く
・ケアを受けてくださった方にお知り合いを誘って来ていただく。
など、何とかお部屋から出て来てもらいケアさせていただきたい、少しでもお役に立ちたい、という思いでタッピングタッチをラウンジで始めました。
 
ケアを受けてくださった方々との会話をご紹介します。
・杖をつきながらゆっくり歩いて来られた年配女性が「この足では何もすることができないし、動けないけど、周りの人がこのラウンジへ行けば良い気持ちになるよ!と教えてくれたので来てみました。身体が温まり、リラックスできたよ」。
・タッピングタッチを少し始めただけの時点で、もう「温かいね〜」と。
・背中からひと通りやった後、「あったかいね!でも手術して腰から下の足が冷たくて〜」と仰ったので、太ももの上で一緒にタッピングし、膝から下をコアラの木登りの手法ですると「温まるね〜」と。
・「近くの人から、良いから行ってみれば〜と誘われたので来ました。主人が、そんなに良いんなら聞いてきてオレにやってくれ!と言うので少し教えてください」。ご主人は、部屋から外へは出たくないらしいです。そういう方こそ来て欲しかったのだけど、色々思うこともおありなのだろうし、奥様は、体験後とても喜んでお部屋に戻られました。
・年配の方が「家の屋根が落ちて潰れ、物置もペシャンコ!思い出の物は、置き場もなく大事にしていた着物もゴミとして処分するしかない。ここには、何も持ってこれないしね」と心残りのご様子で、「私も子ども達に元気なうちに片づけしておくように言われてましてね〜」と返すと「そうだよね!もう物は要らないね!年取ってて、片付けもできないから思い切って諦めるよ」と。
・ご近所から面会者がいらしていた方も。預かっていた物が、震災後、誰かに持ち出され無くなっていたとのこと。「非情なことをする人がいるんだよ!」。
・私たち(被災者)のために遠くから来ていただきありがとうね!とても良い気持ちだったよ
・「あったかいね〜、あなたの手には何か入ってるのかい?」「いえいえ、私たちは、こうして触れ合っているから、お互いに私もリラックスできているんですよ」 とお返事しました。
・とてもお元気な高齢男性。毎朝、ゲートボールをしているとのこと。ガラス越しの新緑の景色を見て、「ここ(2次避難所)は、海が無いからなぁ〜」とちょっと寂しそうに、ご自宅のことを思っていらしたようです。「これ、やってもらってると眠くなるよ」と、うっとりしてリラックスされてました。
他の方々もタッピングタッチをしながら、皆さん、色々な思いをお話しされました。そして、「いい気持ちで、あったかくなったよ。本当にありがとう」と言っていただけました。
 
コーディネーターさんや、被災された皆さんからのお話で、とんでもなく、恐ろしい体験をされ、半年近く経つのに2次避難所での生活が続いていて、まだまだ復旧していない所も多く、先の生活を案じられていました。来る前は、「どうお声がけをすれば良いのか、寄り添えるだろうか」と、とても心配していたのですが、2次避難所での1日半という短い時間の中で、タッピングタッチで身体が温まり、心もリラックスしていただき喜んでもらえて、私も嬉しい気持ちになりました。お一人ずつのお話が聴けて、 こんな私でもタッピングタッチを習得していて、少しは、お役に立てた、本当に来て良かったと思ました。被災地の皆様の一日でも早く落ち着いた笑顔のある生活に戻ることを心から願っております。
 
<平由佳さんより>
今回、私は5月25日大阪から日帰りでの参加でしたが、支援会場が、2次避難所となっている加賀市のホテルでしたので会場にも半日ほど滞在することが可能でした。
これまで、他の被災地では、がれき処理などには参加した経験がありましたが、タッピングタッチの支援は、一人では行動できないままで、でも今回は鈴木さんはじめ、素敵なインストラクターメンバーと一緒だったので安心して参加できました。
とはいうものの、それぞれいろいろなご事情があることが予想され、傾聴するときも、より配慮が必要だねと、緊張気味ではありました。
実際の場面では、私はまずは「最近のお身体の調子はいかがですか?」「夜は眠れてますか?」などからお尋ねし、タッピングタッチをしながらだったので自然と話もふくらみました。中には、話し始めは、「震災のことを見聞きすると気持ちが悪くなってしまうので調子がよくない」と緊張気味だった方も、後半、私の背中にもタッピングタッチをやってもらったりしたところ、終えた後に早速協会のホームページで動画を見てくださっていたり、よく眠れないという方に「今晩、いつもより眠りがよかったら、明日もいるので、お父さんも誘ってまた来てくださいね」とご案内していたら、翌日もリピートして会場にしてくださった方もおられたとのこと。また、「いいタイミングで来てくれた」と言ってもらえて、うれしく感じました。
コーディネータさんから「避難されている方々は、期間が長くなる中で、だんだん自分たちが見放されていると感じて、あきらめたり、憤ったりというような気持ちなっているので、継続してボランティアが来てくれていることは、『忘れてないよ』という大切なメッセージを伝えているんです、それがとても大事なことなのですよ」と言ってくださったことが、役に立ててるのかな・・と不安に思っていた私にはありがたく、ほっとしました。
私は1日目だけで、当日思うようには人が集まらなかったりしたので、帰路では、ああすればよかった、こうすればよかったという思いが出てきたのですが、現場に入ってみないとわからないこともあったので、欲張らず臨機応変にできることを対応し、できなかったことはまた次にいかしていきたいと思います。
ただ今回、2日間同じ会場で続けて開催できた点は、インストラクター側で前日からの修正や工夫も翌日に加わり、また1日目参加者から口コミもあったでしょうし、より親しみを感じながらタッピングタッチを体験・知っていただけてよかったのではないかと思います。
私自身、2011年の東日本大震災後の活動ニュースをきっかけにタッピングタッチを知って学んできましたが、今回またあらためて、本当にシンプルで効果的な、大切なケアだと実感しました。今回も色々な方の支援、協力があって、私が参加の機会をいただき、被災者の方々のやさしさにも触れ、とても貴重な体験をさせていただいたことに感謝しています。
 
〈最後に〉
遠方から、短期で、という形の支援になるため、現地に行って初めて分かることも多く、同行いただいたインストラクターのお二人や、能登福祉救援ボランティアネットワークのコーディネーターの後藤さんには、一緒に悩んだり、工夫したり、本当にサポートしていただきました。
私がケアさせていただいた方が、庭の鯉を見ながら「大きな鯉やなぁ。鯉も悩んだりするんかなぁ」とぽそりと呟かれたのが忘れられません。一人暮らしの方で、家の片付けをする気力が湧いてこない、ということを言われていました。タッチを続けていると「あんたの手は温かいなぁ。温かさが染み通ってくるわ」と言われて、最後は笑顔でお別れできました。
 
これからも息長く活動していければと思っています。
 
鈴木貴子(神戸)

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活動・活躍の場が広がっています

2024/05/30インストラクターより

「ゆっくり やさしく ていねいに」毎月タッピングタッチ体験会を継続しているほっこり会。メンバーも癒やされ、エンパワメントされて地域での活動、災害支援講座や、協会主催の専門講座アシスタントなどと活動・活躍の場を広げています。
今回、認知症がひどくなっている方と、スタッフの方にタッピングタッチを紹介したメンバーの報告もありました。
同様の報告は、能登の被災地のグループホーム(福祉避難所)でのタッピングタッチによるボランティア活動でも報告されています。
ー>
能登半島地震の今・タッピングタッチによる支援
 
ほっこり会は、タッピングタッチが初めての方も参加しています。
研修でブラッシュアップしたインストラクターたちが「ゆっくり やさしく ていねい」にリードします。ぜひ一度、参加してみませんか? 
お申込みは、イベントカレンダーより。
 
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タッピングタッチを楽しむ集い「ほっこり会」(第52回)
4月25日(木)の報告です。
参加者は合計6名(会場 いつものメンバー3名と久し振りの方1名とZoomで参加2名)でした。
 
近況報告
活発にそれぞれの立場で、行動された様子がシェアされました。
・3月2日(土)広島市、3月23日(土)倉敷市での中川一郎氏の「タッピングタッチ:だれでもできる、日常と災害における心身のケアを学ぼう♪」にアシスタントと、急遽のガイド役(倉敷市)に堺さんと遠藤さんが行って来られました。
・認知症がひどくなっている方と、スタッフの方にタッピングタッチを紹介してみたら、双方とも落着いてこられました。「ほっこり会」にZoomでご参加の上さんの報告です。
4月は元々の予定に追加の予定が沢山入ってきて、パンク状態になりました。
・4月27日の大阪・インストラクター研修Aに、ほつこり会から遠藤さん、井上、そして上さんが一緒に参加しました。                                                                     
・4月28日の「大阪・心のケア」にアシスタントとして角田さんが参加されました。
 
近況報告の後、手首を八の字に回して、手首を柔らかくした後に、タッピングタッチをしました。セルフタッピングと基本型の両方です。
 
感想は
・リラックスした感じであくびばかりでした。
・ゆったりして、身体が暖かくなりました。
・久し振りで、運動もしていないので家でもしてみたい。
・疲れていたので、最初からあくびばかりしていました。
Zoomで参加の人形は今回はフード付きの服を着せてもらっていて、人間にしているようでした。人形にしてあげるだけで、自分はタッピングタッチをしてもらっていないので、どんな感じなのかなあと思いました。
 
3月14日(木)の「おしゃべり処」(高齢者サロン)の体験会の写真が、地区のふれあい協の広報誌(全戸配布)の年間行事報告に掲載していただける事になりました。
タッピングタッチを知っていただくのに良い機会だと思います。楽しみにしています。
 
報告:兵庫県三田市 井上志保美(認定インストラクター)

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共に成長する

2024/05/28インストラクターより

 

毎月第3土曜日の夜開催の「みんなでzoomでセルフタッピングタッチの会」は、タッピングタッチによるセルフケアの会です。セルフケアの会ですが、「家族にもやってあげたいと思うのですが、どんな風にしたらいいのでしょうか」などの相談も寄せられます。
今の時代、ふれることから遠ざかっているご家族も多いと思います。タッピングタッチは、日常生活に取り入れやすいと言われても、ハードルを感じている方もいると思います。そんなご相談にTTフレンドシップ in OSAKAの世話人の方々が自分たちの経験談を教えてくれたりしますよ。

タッピングタッチが初体験の方や、こちらの会への参加が初めての方もいます。安心して参加できたとご感想をいただきます。
あなたもぜひ、参加してみませんか?笑顔で眠りにつきませんか^^
お申込みはイベントカレンダーより。
 
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◆『みんなでZoomでセルフTT』の会 4月のご報告
 
4/20(土)21:30~22:00、参加人数は8名+運営スタッフ4名=12名、ガイド係:澤田さん、Zoom&音楽係:鈴木
 
〈アンケートから感想を紹介します!〉
・初めてのタッピングタッチ、Zoomなのに安心安全の空間で、終了後もほっとした感覚があります。
・毎月とても楽しみにしています。
・3月4月とバタバタと生活していましたが、ようやくゆったりとした時間を過ごせた気分です。久々に自分のケアができました(⌒∇⌒)ガイドさんのゆったりとしたお声がけに身を任せて、終わってみたら体はポカポカで汗をかいていました。今夜は爆睡できそうです!
・5step腕だけ散歩では、ガイドさんとみなさんといっしょに弘前の夜桜の道を歩いた気分になりました。セルフタッピングではなんだか体が温かくなって、元気のエネルギーが湧いた感じがしました。やっぱり一人でするのではなく、こうやって1日の終わりに集まって、つながりの中でセルフタッピングタッチをするのはいいなあと改めて思いました
・初参加の方がいらっしゃるので、澤田さんがとても丁寧にガイドされていてわかりやすかったと思います。今回は最初からあくびが出て、体がじわ~っと温かくなりました。Zoom画面のみなさんと一緒にすることで心もあったかくなり、いつものことですが心身両面ほっこりしました。月1回のこの会がとても楽しみです。
・リードして下さった澤田さんの落ち着いたはっきりしたお声、心地よいテンポ、ほっとできる声掛けに、腕だけ散歩から、もうあくびの連続でした。いつも笑顔で温かく迎えて下さる皆さんとご一緒させていただくこの時間は、そのままの自分で居られ、心も体も緩み、幸せいっぱい感じられるひと時です。寝つきも良く、ぐっすり眠れました。
・うっすら汗をかくぐらい温まりました。とても丁寧で安定したガイドでした。
 
<ガイドをさせてもらって>
皆さんがあくびをされたり、リラックスされる様子を観て、ほっとしてました。カラダがあたたまったという感想を多く頂き少しお役に立てた感じがして嬉しかったです。画面越しではありますが、集まって実施すると安心感が増すように感じます(人の力かなぁ?)今日は皆さんの様子を拝見しながらガイドできた場面もあり、少し前に進めた感じがしました。みなさんに感謝!
 
(報告:鈴木/兵庫県在住)
 

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アジアでタッピングタッチ 今年は宮崎県で開催!

2024/05/23インストラクターより

タッピングタッチは、言葉によらないケアの方法で世界中で活用されています。
インストラクターであり、宮崎国際大学准教授の笠井綾さんは、毎年アジアのどこかで開催されるNARPIでタッピングタッチの講座を行っています。
NARPIとは、毎年8月に世界各地から集まった参加者がフィールドワークやワークショップを通して、体験的にピースビルディング(平和構築)に役立つ知識やスキルを学びながら2週間一緒に過ごすプログラムです。プログラムの内容は多岐にわたり、参加者は、紛争転換、修復的司法(正義)や調停、ジェンダー、気候変動、トラウマケアなどに関するトレーニングを選んで受けることができるそうです。
詳細は、宮崎大学の笠井綾さんのインタビュー記事をご覧ください。https://www.miu.ac.jp/news/archives/16482/

そのNARPIが今年は、水俣と宮崎で開催!
ビザなしで参加できるため、国内からの参加者は間近でも申し込みができるそうです。ぜひ参加してみてはいかがでしょうか?タッピングタッチ開発者であり、タッピングタッチ協会代表の中川一郎氏も今年の日本と、来年の台湾(予定)での開催に協力します。国際支援、国際交流、英語によるタッピングタッチのインストラクションなどに興味のある方などなどWelcomeです!

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モンゴルでの活動レポート&2024年8月の活動のお知らせ

2023年夏、モンゴルのテレルジ国立公園でNARPI(Northeast Asia Regional Peacebuilding Institute)が開催され、トラウマトレーニングの一環としてタッピングタッチの講座を行いました。

NARPI(ナルピ)は、毎年8月にアジアのどこかで開催されるピースビルディングの学びの場です。コロナ禍を経て3年ぶりの対面開催となった今年は、モンゴル、韓国、中国、台湾、フィリピン、ミャンマー、カンボジア、スペイン、カナダ、アメリカ、日本などの地域から参加者が集い、久々にみんなで触れ合える喜びを分かち合いました。

タッピングタッチのセッションは毎回とても人気で、講座の後は、参加者同士が誘い合ってタッピングタッチを使ったケアをし合う姿が見られます。
夜のカジュアルなセッションで、話題提供者のお話を聞きながらタッピングタッチをする、「ながらタッピングタッチ」や、より良い眠りのための「夜のお楽しみタッピングタッチ」もすっかりお馴染みです。最近では、東南アジアや中東で人道支援の現場での仕事に携わる方々の参加が増え、タッピングタッチが現場で役立つと感じていただけるようで、みなさん真剣に学んでくださいます。

さて、今年のNARPIは水俣と宮崎での開催となります。そして、ゲスト講師として、タッピングタッチの開発者である一音さん(中川一郎氏)にご協力いただけることになりました!一音さんに、インターナショナルなグループで講座を行っていただく、貴重な学びの機会となることでしょう。みんなとても楽しみにしています。国際的な支援の場でタッピングタッチを活かしたい方、英語でタッピングタッチをファシリテートすることに興味のある方、国際交流したい方、ご一緒にいかがですか?Trauma awarenessのクラスと、Gender and sexualityのクラスの3日目に英語でのタッピングタッチ講座を行っていただく予定です。近い将来、アジアの国々でもタッピングタッチインストラクターが活躍して、タッピングタッチを通した平和の種まきが広がると素敵ですね。

詳細は、NARPIウェブサイトwww.narpi.netをご覧ください。

笠井綾(宮崎県インストラクター、宮崎国際大学)

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能登半島地震の今・タッピングタッチによる支援

2024/05/21インストラクターより

能登半島地震から4か月が経ちましたね。緊急性の高い支援が必要な時期から、一人ひとりの状況・環境にあわせた心のケアが必要な段階へと移行しています。タッピングタッチインストラクターも、現地でタッピングタッチを用いたボランティア活動を始動しました。
4月14日(日)の協会主催のスタディフォーラムは、現地で支援を行ったインストラクターの鈴木貴子さんと石田麻衣さんをゲストに迎え、「能登半島地震の今・タッピングタッチによる支援について」というテーマで行いました。
とても大変な状況とともに、タッピングタッチが喜ばれた様子が報告されました。また被災者を支援している方々にもタッピングタッチを届けるにはどうすれば、などの意見交換もされて、とても意義あるフォーラムとなりました。編集したものをオンデマンド配信しています。

オンデマンド配信は、ねこあしショップからお申込みください(認定インストラクター限定)。
1000円で1カ月間視聴できます。1000円は「TT被災者支援基金」で受け取り、今後の支援に活用させていただきます。
ねこあしショップ ー> https://nekotap.stores.jp/items/66304881b7ac330ef7d19e19

3月にボランティアネットワークと連携して、タッピングタッチによるボランティア活動を行ったインストラクター鈴木さんの報告をお読みください。
支援者への支援も含めて、今後も毎月の訪問を予定しているそうです。
また、支援活動に関心のある方は、事務局までお知らせください。

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能登福祉救援ボランティアネットワーク」と連携し、3月に能登の被災地でタッピングタッチの活動をしてきました。これからも月1回を目標に、被災地にタッピングタッチの活動で訪問することを計画しています。

<報告>
*3月20~21日、石川県内の被災された社会福祉施設でタッピングタッチをしてきました。

*20日は、私と能登福祉救援ボランティアネットワークのコーディネーターさんの2名で、穴水町の高齢者施設を訪問しました。
金沢駅に9:00前に到着しコーディネーターさんと合流、車に乗せていただいて現地に向かいました。七尾市あたりから、急にブルーシートを被せた家が増えていきました。
11:00すぎに施設に到着。こちらの施設は、新館として使用されていた3階建の建物が使えなくなり、隣の建物で一緒に生活されていました。
午前中はグループホームのご入居者3名にケアタッピングをさせていただきました。
「なんかあったかくなってきた」「手もあったかいわ」と言ってくださったり、普段、ほとんどお話されない方が、少し身の上話をしてくださったり、素敵な笑顔を見せてくださって、施設の方も驚いておられました。
午後は、皆さんがよく集まっている玄関入ってすぐのスペースに椅子を2つ置き、そこに来て下さる方に順次タッピングタッチをさせてもらいました。
職員の方とご入居者、あわせて12名ぐらいが次々に来てくださいました。
職員の方にはパンフレットをお渡ししながらさせてもらいました。
「家で家族にやってあげたい」と一緒にタッチの練習をした方もありました。

*21日は、朝、金沢駅に兵庫のインストラクターの石田麻衣さんを迎えに行き、コーディネーターさんと3人で輪島市に向かいました。
施設のすぐ近くにある輪島市黒島地区は、国の伝統的建造物保存地区に指定されており、建物が古かったため、非常に大きな被害を受けておられました。この日に伺った施設は、所有されている2つの建物のうち、1つを福祉避難所として受入れされていました。
福祉避難所は、普段はご自宅で生活されている方で、被災後、一般の避難所で生活するのが大変な方を一時的に受け入れている避難所です。
こちらはお元気な方も多いので、それぞれ二人組を作っていただいて、皆さんと一緒に基本型をすることにしました。
積極的に参加してくださって、私が手を上げてタッチの手の形の説明しようとすると、すぐにたくさん手が挙がり、真似して一緒にしてくださっていました。
最後にセルフタッピングも一緒にすると、胸の前で腕を交差してトントンする所等、みんなで一緒にゆらゆらして、穏やかな楽しい雰囲気になりました。
参加できる職員さんも一緒にやってくださっていました。
その後、お隣りのグループホームに移って、こちらでは、石田さんと二人で、お一人ずつケアタッピングをさせてもらいました。20名前後の方にさせていただいたのではないかと思います。
終ってから、管理者の方が、不穏になりがちな方が今は落ち着いている、タッピングタッチの効果かも、と言ってくださっていました。
ぜひ、次回は職員の方々にもさせていただきたい、とお伝えして帰りました。

<石田さんの感想です>
今回、鈴木インストラクターが能登でのタッピングタッチボランティアの呼びかけをしてくださっているのを見つけて、すぐにスケジュールを見ました。するとポカっとちょうどピッタリ予定が空いていました。これは絶対行かせてもらおうと思い、状況はわからないままでも参加することができました。
能登では、社協のコーディネーターさんが現状を色々とお話してくださり、復興支援が非常に少ないことや、地震から3か月たっていながら、まだ水も通っていない地域があり、非常に遅いということなどを聞きました。
ご紹介いただいた高齢者施設では、ご近所の高齢の方々がまだ自宅に帰ることができず、一つの施設を避難所にしているため、詰め詰めにベッドを並べて暮らしておられる状況でした。
タッピングタッチの導入に関しては、その施設ごとの様子を見させていただいて、個別なのか、講座のようにお伝えして皆さんで参加できるのかなどを臨機応変にさせていただくとのことでした。
そこで、避難所の方では、鈴木インストラクターによる即席簡単講座となり、参加者の方々は、それぞれに意欲的に参加してくださっていました。
施設の方では、認知症の進んでおられる方もおられるとのことで、集団ではなく、個別に順番にタッピングタッチをさせていただきました。
行く前から「行かせていただけて感謝」と思っていたのですが、お一人お一人にタッピングタッチさせて頂く中で、皆さんの優しさや受け取りの広さなどに触れさせていただいて、こちらもたくさん癒されてしまいました。
現地の皆さまの日常の生活の邪魔にならないように、かつ、なにか癒しのタネとなれるようにと感じながら、、、
心残りは、施設のスタッフの方々へタッピングタッチさせて頂く時間がなかったことです。次回には、ぜひ!とお約束させていただきました。
このような経験をさせて頂く機会をいただきましたことを鈴木インストラクター含め、タッピングタッチ協会に感謝しております。
一度きりでなく、できるだけ、継続参加させていただきたいと思っています。

鈴木貴子(兵庫県 インストラクター)

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